平成30年度のキャリアアップ助成金に拡充変更があります

有期契約労働者を正社員に転換する際や有期契約労働者の処遇の見直しを行う際の支援として、キャリアアップ助成金という制度を設けています。既に多くの企業で活用されていますが、平成30年度以降、キャリアアップ助成金に設けられている8つのコースのうち、3つのコース(正社員化コース、賃金規定等共通化コース、諸手当制度共通化コース)について、拡充等が行われる予定となっています。そこで以下では、この中から活用しやすいと思われる正社員化コースと諸手当制度共通化コースをとり上げます。

1.正社員化コース
  ・1年度1事業所あたりの支給申請上限人数を20人に拡充。
  ・支給要件の追加。
   (1)正規雇用等へ転換した際、転換前の6ヶ月と転換後の6ヶ月の賃金総額(※)を比較して
      5%以上増額していること。
      ※賞与や諸手当を含む総額。
        ただし、 諸手当のうち、通勤手当、時間外労働手当(固定残業代を含む。)及び歩合        給などは 除きます。

   (2)有期契約労働者からの転換の場合、対象労働者が転換前に事業主で雇用されていた期間
      を3年以下に限ること。

2.人材育成コース
  ・人材開発支援助成金に統合。

3.賃金規定等共通化コース
  ・共通化した対象労働者(2人目以降)について、助成額を加算。

4.諸手当制度共通化コース
  ・共通化した対象労働者(2人目以降)について、助成額を加算。
  ・同時に共通化した諸手当(2つ目以降)について、助成額を加算。



http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html

2018年02月06日